ド修羅場……というのは、前にも書きましたが、漫画業界で言うところの”締め切り間際”もしくは、
”締め切りが過ぎて原稿が出来上がらない”という状態のことを言います。
漫画業界にも世間並み…それ以上かも…の不況の嵐が吹き荒れていて、今、毎月毎週がド修羅場経験の
ベテランという漫画家は、人の好い担当者がついているか、読者からよっぽど人気が無い限り、掲載誌
から姿を消すハメになります。
ましてや、
原稿を落として雑誌に載らないとなると、まず爆発的な人気漫画家で無い限り、それっきり
……つまり、クビになります。それが新人漫画家となると、まあ推して知るべし……(いまどき、そんな
図太い新人はまずいないでしょうケドね)。
原稿を落とした漫画家の名前は、即日、漫画業界に知れ渡り、新しく依頼をしようとしていた他社の
編集者は二の足を踏むことになります。
私の知っている限りでは、いまどきの編集者の中で、遅れた原稿をもらう為に夜討ち朝駆けをするという、
漫画に命を賭けた、大昔の職人気質の編集者など見かけません。
自分の趣味のための時間や、自分の家族と過ごす時間をだいいちにしているのが普通の編集者なのです。
しかし、それは各編集者個人の、仕事への価値観意識の問題ですから、別にどーってコトないけどね。
ま、たま〜に時間に関係なく、漫画家の接待で夜中や明け方まで働いていますけど……ね。
いや、それだって、半分は自分が飲み食いして遊びたいのが半分のようです。だって、接待費でおとせ
ますしね……。ま、これは、大手の出版社の話ですが……。
この不況下では、漫画家の原稿料だって、どこかの安売り大手電気屋や薬屋チェーンじゃないけれど、
3割り4割り引きが当たり前と、グ〜ンと値下がりしています。
一部の売れっ子漫画家を除いて、今や描き手が掃いて捨てるほどいる漫画業界、漫画家は仕事があった
らメッケモンで、決して担当者の前で「原稿料が安い」などと口にしてはならないのです。
特に編集部に持ち込みをした漫画家は、言ったが最後、「生意気なッ!」と編集者に思われ、その噂は
そこの編集部だけではなく、他社の雑誌関係者までに広まり、その漫画家にブラックリスト・マークが
付くことになります。
この業界は、実に狭いのです。
万が一、徹夜覚悟のド修羅場を迎えた編集者は、漫画家への差し入れと称して、夜食の弁当やらケーキ
やらをアシスタント分を含めた数だけ持参します。
その差し入れの品だって、漫画家やアシスタントたちから、編集者個人のセンスが問われます。
もっとも、差し入れ相場は、だいたいケーキであることが多いのですがね。
甘いものは、徹夜続きで体が疲れきっているために、アシスタントに歓迎される可能性大です。
(編集者は、どこの店のケーキが美味…と、やたらと旨いものに詳しかったりするのは、漫画家に鍛え
られるってことですね)
もし、女性漫画家が何誌か締め切りが重なったままのド修羅場だったとすると、各誌の担当編集者が
競うようにアシスタントの分も含めて色々と食べ物を差し入れをしてくれます。それが時として、お店が
開けるほどのケーキの山になることだってあります。
たまに栄養ドリンクだったり、全員眠らせないまま徹夜で描かせるためのドリンク・モカだったりします。
漫画家によっては、
「ありがとう、体を気遣ってくれて…」と、それらドリンク剤を喜ぶこともあるし、
「原稿が上がるまで眠らずに描け、死ねって言うのッ」と、激怒されることもあります。
しかし、
激怒の場合、漫画家は決してソレを担当編集者の前で口にすることはありません。
(ま、もっとも、漫画家のほうでは、アリガト…と言いつつ、微妙に表情が変わったり、キラリ〜ンと瞳の
奥が微かに意地悪く輝いたりしますけどね。たいがい担当者はソレを見逃して、あとで痛い目にあったり
するのですが……)
差し入れのお礼代わり? と言ってはナンですが、担当者がいないときにアシスタントの前でグチや悪口と
なって吐き出されます。
つまり、秒読み段階に迫った締め切り原稿を抱えた漫画家にとっては、忙しさと睡眠不足の疲労も重なり、
担当者の人間性すべてが、絶好のストレスのはけ口の対象となって『悪口』という形になってくるのです。
もちろん、言った漫画家だって別に他意はありません。
いえ、漫画家すべてがそーだとは決して言いませんヨ。しかし、漫画家もヒトの子、どんなに聖人君子っ
ぽくしていても、多少は無きにしも非ず……ですかねぇ〜…。
後日、その悪口は、肥大化しつつ勝手に一人歩きを始め、他社の編集部や色々な漫画家達の間に知れ渡り、
そのドリンク剤を差し入れした肝心な担当編集者は、ご本人のあずかり知らぬところで、(漫画家の心を
判ってくれない)イヤな奴、ニブイ奴、ガサツな態度で某漫画家を苛め抜いたというブラック・マークが
付くことになるのです。そして、やがてそのグチとも悪口ともつかない些細な言葉は、当然巡りめぐって
担当編集者本人の耳にも入ります。
こんなことがきっかけで、漫画家間や編集部内で仕事の自信を無くし、居たたまれなくなって出版社を
辞めた若手の男性編集者を、私は数人知っています(^_^;)
……頼む、女性不信や漫画嫌いにだけはなってくれるなッ!! ……って、今更言っても遅いかァ……。
しかし、編集の風上にも置けない奴は、商品に手をだす編集者です(怒)。
死語かもしれませんが、私は、”女性漫画誌の編集者は『女郎やの遣り手婆ァ』”だと思っています。
女性漫画家は大切に大切に磨きをかけて作り上げた商品…、ソレを買ってくれるのがお客さん…つまり
読者なのです。また、編集者は、漫画家の一番目の熱心な読者でもあります。だからこそ漫画家も頑張る
ことが出来るのです。ましてや、新人の漫画家は、業界で右も左も判らず、担当編集者だけを心の頼み綱
としています。
しかし、それをイイことに、打ち合わせと称してホテルに呼び出したり、飯を奢ろう(会社の接待費)と言っ
てコ洒落たレストランや居酒屋へ誘って、そのまま飯と引き換えに漫画家を喰っちゃうことがあるのです。
漫画家とその担当編集者は、面白い作品、売れる作品を目指して二人三脚で、息を合わせてやりたいもの…
…。
馬鹿やろーッ!
だからって、作品じゃなくて漫画家本人をヤルなよォ〜ッ!!(怒)
私は、そんな編集者も何人か知っています
(ー_ー)!!
但し、泣き寝入りしない…っていうか、その前に逃げ出した漫画家もいます。その漫画家は、今でも実力
のある中堅漫画家として活躍しています。
逆に、ソレを利用してコノ業界にのし上がったという、タクマシイ漫画家がいるという噂もありますけど
ね……。
で、あいまいな恋愛もどきなお付き合いになった漫画家と担当者の中には、本気で
恋愛に発展して結婚し
たり、逆にその関係が編集部にバレて、人身御供のように編集長に暗に命令されて結婚した編集者も
います。もっと、コノ場合は、超大物漫画家の場合が多いのですが……(^_^;)
この業界、実は狭くてコワイところかも……???
part.2 遅筆な漫画家
私は、何故か、どこの編集部にいても、編集者なら皆嫌がるというか、恐れるというか、滅茶苦茶締め切りの遅い
漫画家を担当することがありました。いえむしろ平均的な担当編集からしてみれば、その担当本数は多かったほう
なのかもしれません。
担当した私が漫画家の中で、遅筆で名を馳せた漫画家は数多くいます。
松本零士さんのとき、ネームをもらうのに完全な徹夜になるのだし、と考えた私は、服用限定1日1本
という
モカを出かける夕方に2本も飲み、いざ訪ねてみれば「今夜は絶対出来ないから明日来てね」と
言われ、泣きそうになって編集部に戻ったこともありました。
実際、ギンギンになった頭をどーしてくれるのッ! ……という気持ちだったンだもん(-_-)
しかし、
零士センセーは優しい方で、ネームが未だ半分しか出来ない、締め切りは迫る、というある
修羅場のこと、当時私が若かったこともあって、夜中に帰すのは心配だからと、自分の車を運転して編集
部まで送って下さったことがありました。アレはタクシー代も無い貧乏編集者の私には、実に有り難かっ
たです。
締め切りを守るという、唯一の例外者としては、私の担当した漫画家の中でたった一人だけいます。
遅筆漫画家の多い中で、少なくとも私の知っている限りでは、
締め切りを守る『漫画家の鑑』のような人
なのです。それは、今は青年誌の人気作家となっている、昔、少女漫画を描いていた
立原あゆみさんです。
彼だけは、申し訳ないほど締め切りをキッチリ守り、時には締め切りよりも数日前に、担当である私に
逆催促のような形で原稿をもらっていました。
しかし、当時は、今思い出すだけでも、疲労感からくる吐き気を起こしそうな遅筆な漫画家ばかりでした。
締め切り日が2日過ぎた早朝6時頃に漫画家の仕事部屋を訪ねたとき、、ちょうど裏口から
漫画家自身、トンズラこいてる
場面に遭遇したことがあります。
当然のことながら、アシスタント共々その漫画家の先生をとっ捕まえて、有無も言わさずそのままカンヅメにするため、
会社近くのホテルにぶち込みましたよ。
時には、麻雀好きな漫画家が、同じく麻雀中毒のウチの編集長(コレは虫プロ商事のCOMの時代です)を抱き込み、
某麻雀屋に潜伏していたこともあります。そんな時は、事前にリサーチしていた、その漫画家が立ち寄りそうな麻雀屋を
しらみつぶしに探し出して仕事部屋に連れ戻したこともあります。
……しかし、ノーテンキな編集長は、我が雑誌に原稿が落ちて穴が空くことを考えなかったのでしょうか!? 今もって不思議です。
もっとも、よく思い返してみれば、
締め切りが常に危ない作家の見本として、当時我が社の社長だった
「手塚治虫」という、立派な?”締め切りの掟破りのベテラン”がいましたので、修羅場には慣れていた?
……ということもあったのですが……(-_-)
また、出版社A書店時代、締め切りがとっくに過ぎた漫画家を、
腱鞘炎の痛みと徹夜続きで極端に睡眠不足になっているを
見なかったことにして、なだめすかしながらタップリ脅したこともあります。
「真っ白い雑誌を発売するのかッ! アンタは全国の読者に一人ひとり謝っていくつもりなのかッ!!」
少女漫画家「I先生」は、1時間の仮眠で倒れるようにベッドに入ったまま、「手が痛くて描けない」と半泣きボロボロ状態……。
それでも私は、そんな彼女をベッドから強引に引きずりだし、目の下がクマで真っ黒になり憔悴しきってよれよれ状態のままで、
机の前に座らせて描かせたこともあります。
そんな時は、原稿が落ちたときを想定し代わりの差し替え用(新人漫画のストック原稿)を用意しつつ、私自身、出社前に書いた
辞表片手の、覚悟の強硬手段でした。
しかし、修羅場中というものは、原稿が遅々と進まない状態を傍でただひたすら待つしかありません。
他社と締め切りが重なった場合は、その漫画家とどのくらい親しいかで、同じ締切日でも、貰える原稿が
1〜2日違ってきます。
特に少女漫画家の場合は、それが顕著に現れます。
そうなると、豪華な差し入れ弁当やケーキ類だけでは、やる気を起こさせる原動力にはなりません。
編集の得意技…そこに飴と鞭が発揮されるのです。
アシスタントたちを美味しくおだてて少しおどしつつ、絶対手を休めさせない。
彼女彼らの中には、流れる音楽や、アシスタント同士お喋りに気を取られることだってあります。
「あれ〜、手が遊んでるよぉ〜ッ!」と、あくまで
優しい声色で、サボりがちなアシスタントに鋭くガンを
飛ばすのです。
仮眠だって、先生の原稿の進み具合を睨みつつ、先生と数人居るアシスタントの体力状況を把握し、1〜3時間ずつ
交代でとらせます。この場合の
仮眠は、美味しい飴になります。
もし、
担当の私自身が仮眠をとったら、徹夜が続いている仕事部屋は、とたんに緊張感が解けて、全員布団の中へ消えていくことが目に見えています。
だから、担当の私が仮眠できる状況ではありません。
それでも気が付くと、椅子に座った状態で自分の発したイビキでハッと目が覚めることがあります。口元にはかすかにヨダレの痕…。うーむ、1〜2分の不覚です。
サラサラと原稿の上を静かに流れるペンの音、珈琲と煙草の煙に入り混じったサロンパスのなんともいえない室内にこもった匂い……。窓の外では、夜と朝が交代する空が、紫色の時間を作っています。
それは、ある修羅場中の事です。
幼稚園児の子供がいる漫画家は、朝、幼稚園に持たせる弁当を、極度の寝不足状態の中でヨロヨロと作り始めようとしていました。しかし、締め切りがとっくに過ぎたそんな時間すらも、修羅場中には原稿を描く貴重な時間です。
「先生、お子さんのお弁当は、私が作ります。だから原稿に戻ってください」
で、私は、グリンピースで可愛らしいハート型にかたどったチキンライスや、赤い蛸さんウインナーを作るために台所へ立つのです。
もちろん、片時も先生の手元が遊んでいないよう、横目で見張ることは怠りません。
ーーー原稿を貰うためとはいえ、何が悲しゅうて徹夜続きの中で、我が子じゃなく他人の子の弁当を
作らにゃならん……。
しかも、自宅にいる保育園児の我が娘には、明け方に漫画家宅から抜け出し、大急ぎで自宅に戻って作った簡単なサンドイッチしか持たせていません。
そんなことを思うと、
実に切なくとほほな気持ちになったものです^_^;
そんな遅筆作家の中に、以前から私も個人的にも好きな漫画家で、温かな作品を生み出す漫画家がいました。
ご本人は、見かけは立派な大人だけど、やることが少年みたいな漫画家でした。
ある時、大先輩の副編集長に、「君もM.M先生を知っていたほうがいい。
紹介してあげよう」とかなんとか言われました。
ーーーえ、ホント!? 私、M.M先生の作品は昔から大好きッ!
私は、N副編集長の親切に大いに感謝したものです。
M.M先生は、大手のK出版社の副編集長をはじめ、色々な出版社の生意気な担当者を何人も殴ったコトが
あるという武勇伝の持ち主でした。実際、見るからに腕っ節の強そうな、腕力が自慢の男性漫画家です。
そして、いざM.M先生に紹介される時点で、N副編集長から出た言葉は、
「M.M先生、今度、担当になるsora君です」
と、何も知らされないまま、私はいきなりM.M先生の担当者となってしまいました。
そんなこと聞いてないよォォォ〜ッ…とは、口が裂けても言えません。
M.M先生は、何誌ものの月刊誌や週刊誌を抱えた売れっ子漫画家でもありました。
紹介された仕事場の向かいの部屋には、各社の担当編集者が4〜5人います。しかも、遠目にも、殺気を
含んだ恐い顔で私を睨んでいるのが見えるのです。
次の日、打ち合わせのために、改めてM.M先生の仕事場へ再度訪ねたとき、昨日、遠目に見かけた編集者
たちは、一層やつれたふうで、ますます目つきも鋭く迫力をつけた状態で、ガン首をそろえていました。
実は、
ガン首そろえている彼らは、締め切りが迫っているか、とっくに締め切りも過ぎて、印刷屋を待た
して原稿が上がるのを待っているという彼らにとっては『ド修羅場状況』だったのです。
そこへ何も知らない新参モノの、オンナの編集者がニコニコと原稿依頼にやって来たもんですから、彼ら
が反発を持つのは当然です。
私が超美人だったり超巨乳ならば、ド修羅場で空気も少しは華やいで、ガン首共のささくれ立った心も
なごもうかというものです。
しかし、生憎と私は、どこにでも転がってる化粧ッけの無いゴク普通のオンナ……。すまんかったなァ。
そして1ヶ月後、当然のコトながら、ウチの締め切り日はとっくに過ぎて、コチラも印刷機を止めて入稿
待ち状態となりました。
副編集長からは、
「面白くなくても、面白いと言って、何が何でも原稿を上げてもらえ」
と、キツイお達しがありました。
朝、打ち合わせと称して、M.M先生が夜中に作ったネームを、徹夜で張り込んでいた私が見ます。
(他社の原稿を先に描かれないように、一晩中ほとんど眠らないで漫画家を見張るのです)
M.M先生は、恐いほど真剣な顔で、「面白いか、面白くないのか」と詰問してきます。
副編集長からの言葉を思い出して、締め切りの過ぎた状態を自覚しつつ、真剣な顔のM.M先生を見つめる
私……。
ーーー殴られるかも知れない……。
殴られそうになったら即座に逃げようと、M.M先生の腕の動きを注視しつつ「面白くありません」と答え
た私はバカ……???
実際、少女漫画のネームとしては、まとまってはいるものの、ハッとするM.M先生ならではの温かみや
新鮮な面白みにかけていたのです。
せっかくゲストで描いてもらうのであれば、少しでも面白いほうがいいに決まっています。しかし…(T_T)
ハラハラと脇でそのやりとりを眺めていた、F社の編集者の深いため息が私の耳に聞こえてきます。
F社の原稿とウチの原稿は、ほとんど発売日が同じで、当然のことながら締め切りも同じだったのです。
M.M先生は、ぷいっと私に背中を見せて再び机に向かいます。昼間は、ウチのネームではなく、他社の
原稿のペン入れをするのです。
ウチのネームは、また今夜か夜中か明け方にかかってもらうのです。
結局、ほとんど住み込み状態の張り込み(原稿待ち)状態で一週間、M.M先生の原稿はギリギリ間に合い
ました。最後の追い込み頃になると、私は
ストレスのために食べ物を受け付けなくなって、M.M先生たちに
見つからないようトイレでひたすら吐き続け、終いには吐くものも無く胃液すら出てこなくなりました。
ま、お陰で3Kg減というダイエットにもなりましたけどネ(^_^;)
上がった原稿入りの茶封筒を抱え、私は大急ぎで駅に向かいます。徹夜ボケの頭に不安がよぎります。
いつ気が変るかもしれない……、もしかして、追いかけてきて原稿を取り上げられるかもしれない……。
私は、完璧主義のM.M先生が、アソコが気に入らないとか、ココをもう少しペン入れしたいとか突然
言い出し、原稿を取り上げられるのが恐かったのです。
そして、、電車に飛び乗って座席についた途端、やっと原稿が上がったンだ、と、私の全身に疲れと喜びが
ドッと覆ってきました。
徹夜続きの疲労感、怒鳴り声、タイムリミット、上がった原稿を受け取った喜び……。
私は、M.M先生という言葉だけで、今でも全身にリアルタイムな疲労感覚が甦ります。
(2003年1月 記)